iPhoneからVPN(PPTP)を使用してローカルネットワークに接続する

iPhoneにはVPN機能があってこれを使用すれば安全に職場や自宅のネットワークに接続できるようになります。
VPN接続では，FONなどの暗号化されていない公衆無線LANを使ってる時でもVPNサーバまではPPTPによって暗号化されているので安全に使用できます。LAN内にファイルサーバがあったりする場合も便利ですね。
今回は，ちょっと古いですが，WindowsXPをPPTPサーバにしてここにiPhoneから接続する設定方法を説明します。

Windowsの設定

まず，WindowsのPPTP接続を新規に作成します。[新しい接続を作成する]をクリックします。

ウィザード画面を進めていきます。

[詳細接続をセットアップする]を選択します。

[着信接続を受け付ける]を選択します。

接続デバイスはチェックしません。

[仮想プライベート接続を許可する]を選択します。

ユーザを選択します。パスワードが設定されていない場合は，iPhoneから接続できないので必ずパスワードが設定されているユーザを選択します。VPN用のユーザを追加するのがオススメです。

ネットワークソフトウェアはデフォルトで問題ありません。IPアドレスの設定を行う場合はTCP/IPの[プロパティ]から行います。

これで設定は終わりです。

設定が終わると，ネットワーク一覧に[着信]が現れます。

ポートの開放

これで，このWindowsにPPTPで接続できるんですが，もしかしたら，セキュリティソフトなどファイヤウォールでPPTPへの接続を許可する必要があるかもしれません。
それから，無線LANからつなぐ分にはいいんですが，3G回線からつなぐにはルータの設定を変更する必要があります。変更方法は，「ひかり電話のルータのポートを解放する」をご覧ください。ここで，WAN側のIPアドレスも確認しておきます。

iPhoneでVPNを設定

次にiPhoneの設定を行います。[設定]-[一般]-[ネットワーク]-[VPN]を選択し，[VPN構成を追加...]を選択します。

VPNの設定画面では，[PPTP]タブを選択し，情報を入力します。

項目	設定内容
説明	リストに表示される名前
サーバ	前節で確認したWAN側IPアドレス
アカウント	前節で設定したユーザ名
RSA SecureID	オフ
パスワード	パスワードを保存する場合入力
暗号化レベル	自動
すべての信号を送信	オン

プロキシは設定する必要はありません。[すべての信号を送信]をオンにするとiPhoneの通信がすべてVPN経由になります。オフにした場合は，ローカルネットワークにアクセスするときだけVPNを経由します。
これで，保存をクリックして，一つ前の画面で[VPN]をオンにします。すると，Windowsに接続してVPN接続が確立します。

この時，Windowsでは，次のようにクライアントが接続中であることが確認できます。

これで，iPhoneからローカルネットワークにアクセスできるようになります！VPNに接続中はiPhoneからインターネットに接続する際も，PPTPサーバのWindowsを経由してアクセスするようになります。